研究者名(所属・役職)
萩谷 昌己
(東京大学大学院 情報理工学系研究科 コンピュータ科学 教授)
研究分野
17 ソフトウェア 63 高分子化学 75バイオテクノロジー
キーワード
DNAコンピュータ
研究課題名
多相的分子インタラクションに基づく大容量メモリの構築
(1)研究者のアピールポイント
申請者の元来のバックグラウンドはコンピュータ・ソフトウェアであるが、ここ10年来、DNAコンピューティング・分子コンピューティングの研究を行っており、この分野では世界を先導する立場にある。
(2)アピールポイントを活用した研究の概要
現在、CRESTのプロジェクトとして「多相的分子インタラクションに基づく大容量メモリの構築」に関する研究を進めている。これは、情報キャリアとしてのDNA分子が持つ可能性を極めることを目的としており、多様な分子反応(インタラクション)に基づく様々な形態の分子メモリの開発を行っている。特に、本プロジェクトの陶山グループ(東京大学)を中心に開発されたDNAの正規直交配列セットに基づく液相のDNAメモリは、微小な液滴の中に最大で約6万(250×250)ビットの情報を格納することが可能である。これをもとに、DNAインキを核とする分子認証技術(ステガノグラフィ)の開発を進めている。例えば、重要文書を印刷するインキ中に情報を格納することにより、微小なインキ片により文書の真贋を判定することができる。実用化を見据えて、効率よく短時間に正確にインキの認証を行う技術およびインキのコピーを防ぐ技術の開発も併せて行っている。(既にインキ関連の企業から注目されている。) 以上の他に当プロジェクトでは、固相上の分子メモリとその分子イメージングへの応用、分子メモリの反応処理を効率よく行うための汎用的なマイクロリアクタの開発なども行っている。
研究略歴
1982年〜現在
プログラミング言語の基礎理論・形式的検証・自動演繹
1984年〜1990年
Kyoto Common LispおよびGMW Window Systemの開発
1996年〜現在
分子コンピューティング
関連リンク
CREST研究領域:情報社会を支える新しい高性能情報処理技術
CREST研究発表会(ソフトウェア、装置開発)